約千年前に祈親上人の開基で本尊は釈迦如来です。上人は常に両親の菩提を祈っていたのでこの名前が付きました。
高野山第一回の荒癈期の復興した人で奥院の貧女の一灯の話の頃です。
徳川時代には津山、赤穂藩主森家(森蘭丸一族)の菩提寺で、明治四年最後の仇討となったのがこの家臣で、討たれた七名の墓も管理しています。
国の重要文化財には大日如来、不動明王、弘法大師筆の碑文があります。

霊訪館の近くにあり、古い枯山水の庭園あり、春の藤、秋の萩が美しいです。

所在地〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山349
TEL0736-56-2639
営業時間
アクセス和歌山ICから約1時間10分
駐車場
ホームページhttp://syakamonin.jp/

森蘭丸の菩提寺

釈迦文院は、今から約千年前に祈親上人が開基した寺院です。
本尊は、金剛界大日如来坐像で、国の重要文化財に指定されています。
持仏堂に釈迦如来が祀られていることから、釈迦文院と名付けられました。

平安時代末期に高野山を中興した祈親上人の開基で、学侶の寺院として代々高僧を輩出しています。
織田信長の腹心であった森蘭丸の菩提寺で、同族の岡山津山藩主の森家が大檀主となりました。
江戸時代に記された紀伊続風土記によると、摂津、遠江などに計49の末寺があり、全盛を極めました。
日本最後の仇討として知られる明治時代の神谷の仇討の菩提も弔っています。
境内の裏手の山には、祈親上人の供養塔(非公開)があります。寺宝として、空海が書いたと伝わる「大和州益田池碑銘幷序一巻」、木造不動明王立像を蔵し、いずれも国の重要文化財に指定されています。

大和州益田池碑銘幷序(やまとのくに)(ますだいけのひのめい)(しょをあわせたり)は、遍照発揮性霊集巻二に収められており、「(前略)粤。有益田池。兩尊鼻子之州。八烏初動之國(後略)」と記されています。
益田池は奈良県高市郡白橿村に造られたもので、周辺六郡の水田をうるおした大貯水池であります。
境内には、鷹羽狩行の句碑が設置されています。