一乗院は、平安時代初期に善化上人が開基した歴史ある寺院です。
記録は焼失していますが、1177年に憲覚大義房が再興し、1387年には住職・持重僧正が奥之院再営法会の導師を務めるなど高野山で重要な役割を果たしました。第十四世住職・清融良住房は、上杉家の重臣直江山城守の次男で、母の浄財により寺を壮大に再建。母が寄進した三十三身観音像は現在も寺宝として伝わります。
江戸時代には名跡として評価され、寺領三十五石を与えられるなど高い寺格を誇りました。

「和空」修行と宿坊のポータルサイトより引用
所在地〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山606
TEL0736-56-2214
営業時間
アクセス和歌山ICから約1時間
駐車場
ホームページhttps://www.itijyoin.or.jp/

回遊式庭園・襖絵

綺麗に整備された回遊式庭園は、中央部分は亀の姿を表していて、背中の甲羅の上に「蓬莱山」と呼ばれる山を背負っています。
石の配置は、古来より伝わる「蓬莱山には、不老不死の仙人が住む」という故事に基づいているそうです。

昔、大名が宿泊する角部屋の上段の間(じょうだんのま)にある襖絵は、江戸時代の絵師である狩野探斎が手がけたもので、歴史的価値が非常に高い作品です。

宿坊体験

勤行、精進料理、阿字観、写経が体験できます。(宿泊者限定・予約時、要予約)