日によって七回も湯の色が変化するといわれている天然温泉の岩風呂「つぼ湯」は参詣道の一部として世界遺産に登録されています。
所在地 | 〒647-1732 和歌山県田辺市本宮町湯峯 |
TEL | 0735-42-0074 |
営業時間 | 6時~21時 |
アクセス | 有田ICから約2時間10分 |
駐車場 | 駐車場あり |
ホームページ | https://www.hongu.jp/onsen/yunomine/tuboyu/ |
世界遺産「つぼ湯」
平成16年7月には、世界遺産としては唯一の入浴できる温泉として登録されました。
素朴な宿が並ぶ川の流れから湯気が立ちのぼり、谷合いに湧き出る天然の岩風呂「つぼ湯」。
湯の峰温泉のほぼ中心地に位置しており、1日に7度も色が変化すると言われています。
また餓鬼病となった小栗判官がこの湯に浸かり、死の淵から息を吹き返したという有名な伝説が「小栗判官照手姫物語(おぐりはんがんてるてひめものがたり)」。
今でも説教説や歌舞伎の世界で語りつがれています。
毒を飲まされて餓鬼阿弥の姿になった小栗判官が、照手姫や多くの人々に助けられながら熊野にたどり着き、つぼ湯で四十九日の湯治をおこなったところ、元の姿に戻ったという物語です。このことから「蘇りの湯」としても知られています。
公衆浴場は一般湯(あつめ、ぬるめ)、くすり湯、家族湯があります。
温泉くみとり場もあり温泉水を持ち帰ることもできます。
天然岩のお風呂を板で囲っただけの、2~3人が入るといっぱいになるつぼ湯は、30分交替制なので、グループで入れます。
つぼ湯利用者は、湯の峰温泉公衆浴場の「一般湯」または「くすり湯」にも一回入浴できます。
券売機でチケットを購入後、受付で渡し番号札を受け取ります(予約はできません)。
何組待ちかはその時教えてもらえますが、つぼ湯の前に番号札がかかっているので、1組30分で計算すると、だいたいの時間がわかります。
自分の前の組の番になったら、つぼ湯の前にある待合所で待機します。自分の番になった時、その場にいないと最後にまわされ、再度番号札をもらうことになるので注意してください。
つぼ湯の待ち時間に湯筒で温泉玉子づくり
川岸にある湯筒では90度のお湯が自噴しています。湯の峰温泉公衆浴場受付隣の土産物屋さんで卵や野菜を買って、ここで茹でて食べることができます。卵は10分ほどつけておいたら、黄身が半熟のおいしい温泉玉子になります。
営業時間:午前6時~午後9時
定休日:不定休
30分交代制
料金:大人 800円 12歳未満 400円
【湯の峰温泉公衆浴場】
営業時間:午前6時~午後9時(最後の組は20時30分)
定休日:不定休(清掃による休業日あり)
料金 一般湯:大人 400円 12歳未満 200円
くすり湯:大人 800円 12歳未満 400円
家族湯:大人 700円 12歳未満 300円
湯の峰温泉
湯の峰温泉は四世紀ごろに熊野の国造、大阿刀足尼(おおあとのすくね)によって発見され、後に歴代上皇の熊野御幸によってその名が広く知られる様になりました。
約1800年前に発見されたという日本最古の温泉が湯の峰温泉(ゆのみねおんせん)。
熊野へ詣でる前に、人々はここを湯垢離場(ゆごりば:参拝の前に身を清める場のこと)として身を清め、長旅の疲れを癒したとされる由緒ある温泉です。
湯の峰温泉には、熊野本宮大社での百日の行の末に霊験を得た一遍上人が経文を爪で刻み込んだと伝わる岩「一遍上人名号碑」(爪書き岩とも云われています)があります。